2010年のモンゴル人の平均月給は、金融分野の給与が最も高く、鉱山業が金融分野に次いで第二位と高い水準でした。今後のモンゴルの経済の発展は鉱工業分野の発展にかかっており、埋蔵量世界四位を誇る銅鉱山や石炭のほか、ニッケルやモリブデン、タングステン、金といった希少金属、ウラニウムなど数多くの豊富な鉱脈を元手に経済成長していく見通しです。
他方、モンゴル人世帯の平均月額世帯所得を見ると、近年は都市部、地方いずれも、収入が増加するに伴い支出も増加しています。このことから鉱工業分野を起点とした経済発展に伴ってモンゴル国内の経済も活発化し国民の消費力の上昇動向にも注目しなければなりません。
1911年に中国・清朝から独立を宣言した後はソ連の影響を大きく受け、社会主義政策を進めていましたが、1990年には民主主義・市場経済へと移行しました。最近では鉱物資源ブームという点で経済成長も著しく、外国からの投資も伸びています。このような経済発展の度合いは、大きな商業施設等が立ち並ぶウランバートルの写真からも読み取れます。