最近までモンゴル市民にとって給与所得だけでマンションを購入することは、ほとんど夢でした。2002年にアジア開発銀行の融資で、当時のモンゴルの5つの商業銀行を通して、市民にローンを提供してきましたが、当時、長期ローンを比較的低い金利で住宅を購入できるのは、利用者にとって良い条件でしたが、ほとんどの利用者にとっては、銀行からの要求、特に毎月の同じ額の元利金等払いと、毎月の世帯所得との比較で、審査条件を満たさないケースが多くみられました。
それから約10年経ち、モンゴルの経済も力強く成長し、国民の購買力が伸びたうえ、給料やその他の事業所得を貯蓄し、その貯蓄で必要なものを購入し、中でも住宅ローンの頭金や、建築中のマンションに出資し予約するなど、この住宅ローンの利用率が上がっているのは、市民の支払能力が上がっている証拠と言えるでしょう。
住宅分野に限らず、モンゴル経済の成長とともに、鉱山、インフラや大型のプロジェクトには、国内銀行以外にも海外の銀行や金融機関、投資家が、投資や協力についての関心を持つケースが急増傾向にあります。モンゴル再大手銀行の一つである、ゴロムト銀行では、設立・営業を開始してから16年になるが、今までに4000世帯がゴロムト銀行の住宅ローンで住宅購入しています。
ゴロムト銀行は、市民にマンション購入や、一戸建て住宅購入、および若い世帯向けの住宅ローンを提案しており、若い世帯向けの住宅ローンについては、法律的に結婚している35歳までの世帯という条件で、彼らを住宅購入の面から支援するため、月1.3〜1.4%の金利で20年間のローンを提供し、モンゴル市民にとってマンション購入の良い機会になっています。